大覚寺(だいかくじ)は京都市右京区嵯峨大沢町にある真言宗大覚寺派の寺院です。
山号は嵯峨山で本尊は不動明王を中心とする五大明王( ̄∀ ̄)b
その大覚寺特別展が東京国立博物館で開催され、先日鑑賞して参りました!
今回私が1番鑑賞したかったものは源氏の重宝といわれる2振の太刀です!
清和源氏に代々受け継がれてきた「兄弟刀」として伝えられる重要文化財で、
大覚寺所蔵の『 太刀 銘 □忠(名物 薄緑<膝丸>) 』と
北野天満宮所蔵の『 太刀 銘 安綱(名物 鬼切丸<髭切>)』が
京都以外では初めて2振そろって展示されたのです(≧∇≦)
(撮影禁止エリアで展示されていたのでフライヤーで失礼いたします)
写真左:太刀 銘 忠(名物 薄緑<膝丸>)
膝丸は長大で力強い刀身に細やかに乱れた刃文が焼入れてあります。
鎌倉時代初期の備前刀の作風が認められることが特徴です。
膝丸の名前の由来は、試し切りしたところ首を斬った勢い余って
膝まで断ち切った事からです。
写真右:太刀 銘 安綱(名物 鬼切丸<髭切>)
髭切は刀身の身幅はやや狭く、中反りの優美な太刀姿が特徴です。
平安時代末期から鎌倉時代の特徴を備えています。
髭切の名前の由来は、試し切りの際に髭までスパッと切れた事からです。
切れ味鋭い事で有名な兄弟刀・膝丸と髭切。
奉納されている場所が別々なのでそろい踏みのお披露目は超レアなのです!
一生に一度あるか無いかの機会に巡り合えて感無量!
両目ガン開きでしっっっ・・・かりと鑑賞させていただきました(*ΦωΦ)
私の目的は2振りの太刀ですが、他にもみどころが沢山でした!
不動明王を中心に5体の明王から成る五大明王像(重要文化財)は京都の上級貴族の
仏像制作を担った円派(えんぱ)を代表する仏師・明円(みょうえん)が制作した
天皇家ゆかりの仏像で、迫力を感じると同時に気品溢れる明王像でございました。
展覧会・第4章のエリアには狩野山楽の代表作『 牡丹図 』が展示されておりました!
大ぶりな牡丹を連続する横長の画面に配置するという独特の構図で、花株の位置が
緻密な計算を元に配置されていて卓越したセンスを感じます( *´艸`)
リズミカルな展開と画面の奥行きの表現が見事で本当に素晴らしい作品でした!
先に紹介した牡丹図と並び『 紅白梅図 』も狩野山楽の代表作です。
宸殿紅梅の間の南面を飾る襖絵で、満開に咲き誇る紅白梅の大樹と
水辺に佇むオシドリなどの鳥たちが描かれています。
現在8面が残ってますが元は左右にさらに連続する画面があったと考えられています。
他にも紹介したい作品が沢山あるのですが書ききれません(笑)☆
華やかな障壁画や歴代天皇による書の数々、密教美術の名品など沢山鑑賞出来て
正に「百花繚乱」というサブタイトルにふさわしい展覧会でございました♪
これからも日本文化の“粋”に触れる展覧会や美術展があれば足を運んで
沢山楽しもうと思います:;*(人´∀`)♪
(20250324YK)