先日、福光美術館様にてキルト展を鑑賞した後。
常設展示もしっかりと鑑賞させて頂きました( ̄∀ ̄)v
常設展は、福光で生まれた日本画家である石崎光瑤氏の作品と
この地にしばらく居を構えていた版画家の棟方志功氏を鑑賞する事が出来ます。

常設展ブースに足を踏み入れると、まず最初に目にするのは石崎光瑤氏の作品。

 

この美術館は、石崎光瑤氏の遺族から500点余りの作品が同町に寄贈されたことにより
『 福光美術館 』として建設された美術館です(*^ω^*)
石崎光瑤氏は花鳥画家として数々の美しい作品を世に送り出した作家様です。

 

円熟期の作品『 寂光 』や代表作の一つである『 燦雨 』。。。
写真左の作品・寂光は孔雀の羽根の色遣いの対比や後ろに浮かぶ柔らかな月との
深い調和を見ることが出来て円熟期の作品らしい落ち着いた美を感じました。
写真右の作品・燦雨はインドの熱帯風景を描いた作品で、第1回帝展で特選を受賞し
花鳥画家としての地位を築いた代表作です(*´∀`*)

石崎光瑤氏の作品の中で、私が一番好きな作品は『 雪 』です。

作者が好んだ雪を題材に、作画の要素を加味し描き上げた作品です。
左隻と右隻の金銀鮮やかな対比、一つの画面に俯瞰と水平など複数の視点が
融合していて、石崎光瑤氏の創意の跡を垣間見ることが出来ました。

石崎光瑤氏は、花鳥図において対象の生命を写すものとして写生を非常に重視し
絵の制作に必要のない部分まで入念に写生したそうです。
しっかりとデッサンしているからこその表現力は素晴らしく、作家としての
真摯な姿勢に頭が下がる思いです。

美しい作品の数々をじっくり鑑賞すると、心が穏やかになりますね( *´艸`)
是非興味がおありの方は足を運んで鑑賞なさっては如何でしょうか。

次回のつぶやきは、棟方志功氏の作品を紹介致します!
今暫く芸術の世界をお付き合いくださいませ。

(20211108YK)